前橋市のまちづくりには、市のすべての計画の土台になる「総合計画」がある。何年の計画で、どんな作りで、いま何に重点を置いているのかを、市の計画書から図と表でまとめた。
第七次前橋市総合計画は、2018〜2027年度の10年間の計画で、「基本構想」と「推進計画」の2層でできている。ビジョンは「めぶく。」。いまは第3期推進計画(2025〜2027年度)の期間で、重点施策は19、重点事業は45、指標は103件ある。第3期の実績はまだ公表されていない。
第七次前橋市総合計画は2018〜2027年度の10年計画。長く共有する「基本構想」と、3〜4年ごとに見直す「推進計画」の2層でできている。
「めぶく。~良いものが育つまち~」は、この計画の基本構想の「ビジョン」として掲げられている。
いまは第3期推進計画(2025〜2027年度)の期間。6つの章に重点施策19・重点事業45があり、目標を決めた指標は103件。第3期の実績はまだ公表されていない。
Q. 第七次前橋市総合計画のビジョン「めぶく。」のあとに続く言葉は?
① 良いものが育つまち ② 水と緑と詩のまち ③ 新しい価値の創造都市
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① 良いものが育つまち。「めぶく。~良いものが育つまち~」がビジョンです。③の「新しい価値の創造都市・前橋」は将来都市像、②の「水と緑と詩のまち」は計画書の冒頭にある「市民の願い」の言葉です。
対象範囲
前橋市が公表している「第七次前橋市総合計画2025年度改訂版」の本冊(PDF、2025年6月16日更新のページに掲載)と、第七次前橋市総合計画のページ、令和7年度行政評価のページ、第八次前橋市総合計画の策定方針のページによる(いずれも2026年9月29日に取得)。
計画書の文章は長く引用せず、要点を当サイトの言葉でまとめた。章や施策の名前は計画書の表記のままにしている。数字には本冊の頁を添えた(頁はPDFの頁で、印刷された頁番号より8大きい)。
総合計画は「基本構想」と「推進計画」の2層
市のページは、第七次前橋市総合計画を「まちづくりの最上位計画」と位置づけている。市が持つほかの計画や事業は、この計画の考え方を前提にする。
| 層 | 中身 | 期間 |
|---|---|---|
| 基本構想 | まちづくりの基本理念である「ビジョン」と、まちづくりを進めるための「政策方針」(将来都市像・行動指針・まちづくりの柱) | 2018〜2027年度の10年間 |
| 推進計画 | 基本構想のもとで、まちづくりの方向性、重点テーマ、重点施策、重点事業を示す | 同じ10年間。3〜4年ごとに見直す |
本冊PDF 31頁(計画の構成)による。
「めぶく。」は基本構想のビジョン
計画書では、まちづくりの基本理念であるビジョンを「めぶく。~良いものが育つまち(Where good things grow.)~」とし、将来都市像を「新しい価値の創造都市・前橋」としている(本冊PDF 9頁)。
将来都市像を実現するための姿勢として「認め合い、支え合う」「つながり、創造する」「未来への責任を持つ」の3つの行動指針があり、政策は6つの「まちづくりの柱」(教育・人づくり、結婚・出産・子育て、健康・福祉、産業振興、シティプロモーション、都市基盤)に分かれる。
基本構想には人口の目標もある。計画の最終年度である2027年度(令和9年度)の人口を「概ね322,000人」としている(本冊PDF 35頁)。いまの人口は、毎月更新している人口の記事で確かめられる。
10年を3つの期間に分けて見直す

推進計画は、社会状況の変化などを考えて3〜4年ごとに見直す(本冊PDF 38頁)。第1期は2018〜2020年度、第2期は2021〜2024年度、第3期は2025〜2027年度で、見直しのたびに「2021年度改訂版」「2025年度改訂版」が出ている。
第2期から第3期への見直しで、重点施策は19のままだが、重点事業は51から45になった(本冊PDF 39頁)。計画書は、見直しの主な視点として「未来への投資(こども政策)」「生産性・効率性の向上」「共生社会の推進」「行財政運営の最適化」の4つを挙げている。
第七次の次の計画も準備が始まっている。市は、令和10年度(2028年度)からの「第八次前橋市総合計画」を策定中で、2026年6月12日に策定方針を公表した。
第3期の重点施策は19

第3期推進計画は、まちづくりの柱に合わせた6つの章でできている。各章に重点テーマが1つあり、その下に重点施策が2〜4つ、合わせて19ある(本冊PDF 44頁の体系図)。重点施策の下には重点事業があり、全部で45ある(本冊PDF 45頁)。
| 章(まちづくりの柱) | 重点テーマ | 重点施策 | 重点事業 | 指標 |
|---|---|---|---|---|
| 第1章 教育・人づくり | 主体性・社会性の育成 | 1. 個性を伸ばし、主体性を育む人づくり | 3 | 8 |
| 2. 学び合い、高め合う人づくり | 2 | 5 | ||
| 3. ふるさとを愛し、未来へ繋げる人づくり | 2 | 4 | ||
| 第2章 結婚・出産・子育て | 結婚・出産・子育ての希望実現 | 1. 結婚や出産に対する支援の充実 | 2 | 5 |
| 2. 子育て支援の推進 | 2 | 4 | ||
| 3. 子育てと仕事の両立支援 | 2 | 4 | ||
| 第3章 健康・福祉 | 生涯にわたる健康の維持 | 1. 共生社会の推進 | 3 | 6 |
| 2. 健康づくりと介護予防の推進 | 2 | 4 | ||
| 第4章 産業振興 | 地域産業の新たな展開 | 1. 地域産業の基盤強化・活性化 | 2 | 3 |
| 2. 働く意欲と機会の創出 | 2 | 4 | ||
| 3. 魅力ある農林業への転換 | 3 | 6 | ||
| 第5章 シティプロモーション | 前橋らしさの創出 | 1. 地域資源を活かした新たな観光振興 | 3 | 8 |
| 2. 移住・定住促進 | 3 | 8 | ||
| 3. 市民主体の魅力づくりの推進 | 2 | 5 | ||
| 4. 魅力的なまちづくりの推進 | 2 | 5 | ||
| 第6章 都市基盤 | 都市機能の充実と安全・安心の確保 | 1. 都市機能の集約と拠点性の向上 | 2 | 3 |
| 2. 交通ネットワークの充実 | 3 | 8 | ||
| 3. 環境配慮型社会の形成 | 2 | 6 | ||
| 4. 安全・安心なまちづくりの推進 | 3 | 7 |
重点施策の名前は本冊の体系図(PDF 44頁)の表記。重点事業の数は体系図の右側(PDF 45頁)、指標の数は各施策の頁(PDF 58〜105頁)を当サイトが数えた。
指標が最も多いのは第5章(シティプロモーション)の26件で、第6章(都市基盤)の24件が続く。重点施策が4つずつある章である。
目標を決めた指標は103件
各重点施策の頁には、重点事業ごとに指標が載っている。1つの指標に「実績(2017)」「現状(2023)」「目標(2027)」の3つの値が並ぶのが基本の形で、目標の年は103件のうち102件が2027年、1件(文化芸術施設の利用者数)が2026年である。
指標には3つの種類のラベルが付いている。数えると「成果指標」が86件、「Well Being」が13件、「補足指標」が4件だった。計画書は、市民の幸福度・満足度の視点を取り入れるため、ウェルビーイング指標を補足指標として設定すると説明している(本冊PDF 54頁)。
| 指標(例) | 実績(2017) | 現状(2023) | 目標(2027) |
|---|---|---|---|
| 学校評価アンケートで「学習のめあてをもち、進んで取り組み、考えを伝え合いながら、学びを深めることができていますか」に「よくできている」「大体できている」と回答した人の割合 | 79% | 82.2% | 85% |
| 図書館本館・前橋こども図書館の来館者数(年間) | - | 192,171人 | 192,800人 |
| 資料貸出冊数・点数(年間)※電子書籍含む | 2,116,205冊 | 1,784,435冊 | 1,852,200冊 |
本冊PDF 58・59頁。値は本冊の表記のまま。「-」は値がないことを示す。
第3期の実績は、まだ公表されていない
市は、総合計画の進み具合を毎年度の「行政評価」で確かめている。最新は2025年10月21日に掲載された令和7年度行政評価で、評価の対象は2024年度(令和6年度)の重点事業51事業、つまり第2期の最終年度である。
第3期(2025年度から)の実績を載せた行政評価は、2026年9月29日の時点で市の基本方針・総合計画のページに掲載されていない。そのため、第3期の103件の指標が目標にどこまで近づいたかは、まだ分からない。
一方、令和7年度の行政評価報告書には、第2期(2021〜2024年度)の4年間の総括があり、指標ごとに目標値・実績値と市の判定が一覧になっている。これを分野ごとに数えたのが、シリーズの2本目「前橋市の計画の目標と実績」である。

第3期の実績が公表されたら、この記事と2本目に追記する予定です。第2期と第3期では指標が入れ替わっているので、同じ物差しで比べられない点に注意してください。
このデータの限界
- 計画書の中身を要約したもので、各施策の目標や事業の内容は本冊で確かめてほしい。
- 施策ごとの指標の数は、各施策の頁の「目標(西暦)」欄を当サイトが数えたもの。本冊の頁の欄の数(記入例の頁を除く)と103件で一致することを確かめたが、市が公表した件数ではない。
- 推進計画は3〜4年ごとに見直され、そのたびに重点事業や指標が変わる。第2期(51事業)と第3期(45事業)で、同じ名前の指標ばかりではない。
- 第八次総合計画は2028年度からの計画として策定中で、ビジョンや柱が変わる可能性がある。この記事は2026年9月29日時点の資料による。
よくある誤解
「『めぶく。』は総合計画とは別の標語」
第七次前橋市総合計画の計画書では、「めぶく。~良いものが育つまち~」は基本構想の「ビジョン」(まちづくりの基本理念)として掲げられています。
「第3期の目標がどこまで達成されたかは、もう分かる」
まだ分かりません。第3期(2025年度から)の実績を載せた行政評価は、2026年9月29日の時点で公表されていません。分かっているのは第2期(2021〜2024年度)までです。
Q&A
計画書はどこで読めますか
前橋市の「第七次前橋市総合計画2025年度改訂版」のページに、本冊(一括・分割)と概要版のPDFがあります。
総合計画の「重点施策」と「重点事業」は何が違いますか
重点施策は、重点テーマに沿って進める施策のまとまりで、第3期は19あります。重点事業はその下で実際に取り組む事業で、第3期は45あります。行政評価は重点事業ごとに行われています。
シリーズ「計画と実績」の続き:群馬県の総合計画(3本目)、群馬県と前橋市の計画の比較(4本目)、前橋市と高崎市の計画の比較(5本目)。
出典
- 前橋市「第七次前橋市総合計画2025年度改訂版」本冊(ページの更新日2025年6月16日、2026年9月29日取得) (PDF) (ページ)
- 前橋市「第七次前橋市総合計画」(ページの更新日2025年4月1日、2026年9月29日取得) (リンク)
- 前橋市「令和7年度行政評価」(ページの更新日2025年10月21日、2026年9月29日取得) (リンク)
- 前橋市「第八次前橋市総合計画策定方針を共有します」(ページの更新日2026年6月12日、2026年9月29日取得) (リンク)
- 前橋市「基本方針・総合計画」(2026年9月29日取得) (リンク)
データダウンロード
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| No | データ名 | 出典 | ダウンロード |
|---|---|---|---|
| 116 | 第七次前橋市総合計画 第3期推進計画の重点施策19(重点テーマ・重点事業の番号・指標の数) | 前橋市「第七次前橋市総合計画2025年度改訂版」 | CSVを保存 |
更新履歴
- 2026年9月30日 公開




