子ども・子育て支援事業計画|3〜5歳の保育は見込みの113.7%【2024年度】

市の計画は、目標を立てたあとに実績と並べて見ることができる。シリーズ「計画と実績」では、前橋市の総合計画とその目標と実績、群馬県の総合計画を見てきた。今回は分野別の計画から、保育・幼児教育と子育て支援の「子ども・子育て支援事業計画」を取り上げる。計画で見込んだ人数と、実際の人数はどうだったのか。

前橋市の第二期子ども・子育て支援事業計画(2020〜2024年度)の最終年度、3〜5歳の保育(2号認定)の利用希望者数は5,250人で、計画の「量の見込み」4,618人の113.7%だった。0〜2歳(3号認定)も1・2歳112.6%、0歳108.8%と見込みを上回り、幼稚園など(1号認定)は75.1%だった。2025年度からの第三期計画の実績は、まだ公表されていない。

第二期計画(2020〜2024年度)の最終年度、3〜5歳の保育(2号認定)の利用希望者数は5,250人で、計画の見込み4,618人に対する充足率は113.7%。

0〜2歳(3号認定)も、1・2歳2,878人(112.6%)、0歳832人(108.8%)と見込みを上回った。幼稚園など(1号認定)は1,721人で75.1%。

ここでの「実績」は、保育の表では毎年度3月1日の「利用希望者数」で、実際に通っている人数とは定義が違う。2025年度からの第三期計画の実績は、2026年9月30日時点で公表されていない。

3〜5歳の保育の希望(2号) 5,250人 計画の見込み4,618人の113.7%
1・2歳の保育の希望(3号) 2,878人 見込み2,555人の112.6%
0歳の保育の希望(3号) 832人 見込み765人の108.8%

Q. 前橋市の第二期子ども・子育て支援事業計画。最終年度(2024年度)の3〜5歳の保育(2号認定)の利用希望者数は、計画の見込みの何%だった?

① 75.1% ② 100.0% ③ 113.7%

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③ 113.7%。見込み4,618人に対し、利用希望者数(2025年3月1日)は5,250人で、充足率は113.7%でした。

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市の会議の資料で、計画と実績を並べる

前橋市の令和7年度第1回 社会福祉審議会児童福祉専門分科会(子ども・子育て会議)(2025年12月18日)の資料01「前橋市子ども・子育て支援事業計画進捗状況」による。第二期計画の2020〜2024年度の計画値と、2022〜2024年度の実績(地域子ども・子育て支援事業は2023・2024年度)が載っている。計画の期間と位置づけは、市の第三期前橋市子ども・子育て支援事業計画のページと本編、前橋市こども計画のページと概要版による(いずれも2026年9月30日に取得)。

資料の表はPDFから文字を取り出すと列が崩れるため、使った頁はすべて画像にして行と列を目で確かめ、頁を添えた。計画書の文章は長く引用せず、要点を当サイトの言葉でまとめた。会議の議事の記録(委員の発言など)は使っていない。

「量の見込み」と「確保方策」、そして「実績」

子ども・子育て支援事業計画は、子ども・子育て支援法にもとづいて市町村がつくる5年間の計画である。保育・幼児教育と地域の子育て支援の事業について、年度ごとに2つの数字を置く。

言葉計画の値の意味実績の値の意味(資料01の注)
量の見込み(ニーズ量)利用見込み人数を想定した数値実際の利用希望者数
確保方策(受け皿)各施設の最大受入可能人数を想定した数値実際の総定員数
実績の時点―年度当初の年齢を基準とした毎年度3月1日の数値

資料01の1〜3頁の注による。4頁の施設全体の合計では、実績の欄に「利用実績」「確保実績」と書かれているが、値は1〜3頁の利用希望者数(認可外施設の入所者数を含む)と定員の合計である。

「充足率」は、計画の2024年度の見込み(A)に対する2024年度の実績(B)の割合(B/A)。100%を超えると、実績が見込みより多かったことになる。

保育の区分は、3〜5歳で幼稚園などの教育を使う「1号認定」、3〜5歳で保育を使う「2号認定」、0〜2歳で保育を使う「3号認定」の3つ。資料の3号認定は「1・2歳」と「0歳」に分かれている。

保育の希望は、3つの区分で見込みを上回った

区分計画の見込み(A)実績(B)充足率(B/A)
2号認定(保育、3〜5歳)4,618人5,250人113.7%
3号認定 1・2歳2,555人2,878人112.6%
3号認定 0歳765人832人108.8%
1号認定など(幼稚園・認定こども園、3〜5歳)2,291人1,721人75.1%
施設全体の合計10,496人11,087人105.63%

2024年度。実績は2025年3月1日の利用希望者数(施設全体は認可外施設の入所者数を含む「利用実績」)。資料01の1〜4頁。1号認定などの見込みには、共働きなどで本来は2号認定になるが教育の利用を希望する「2号相当」を含む。

保育・幼児教育の量の見込みと実績(令和4〜6年度)。2号認定(3〜5歳):R4見込み4,747実績5,325・R5見込み4,701実績5,242・R6見込み4,618実績5,250、3号認定 1・2歳:R4見込み2,650実績2,843・R5見込み2,586実績2,835・R6見込み2,555実績2,878、3号認定 0歳:R4見込み780実績870・R5見込み773実績919・R6見込み765実績832、1号認定など(3〜5歳):R4見込み2,355実績2,155・R5見込み2,332実績2,055・R6見込み2,291実績1,721
保育・幼児教育の「量の見込み」と実績(資料01の1〜3頁)

3年分を並べると、2号認定の利用希望者数は2022年度5,325人、2023年度5,242人、2024年度5,250人で、計画の見込み(4,747人→4,618人)より毎年多い。1・2歳も3年とも見込みを上回り、0歳は2023年度の919人が最も多い。

1号認定などの利用希望者数は2022年度2,155人から2024年度1,721人に減り、見込み(2,291人)の75.1%だった。

区分2022年度 見込み→実績2023年度 見込み→実績2024年度 見込み→実績
2号認定(3〜5歳)4,747→5,3254,701→5,2424,618→5,250
3号認定 1・2歳2,650→2,8432,586→2,8352,555→2,878
3号認定 0歳780→870773→919765→832
1号認定など(3〜5歳)2,355→2,1552,332→2,0552,291→1,721

受け皿(確保方策)と実際の定員

確保方策の実績は、実際の総定員数である。2024年度の計画値と実績は次のとおり(資料01の1〜4頁)。「差」は資料の合計欄の値で、受け皿の小計から量の見込みの小計を引いたもの。2号・3号認定の受け皿の小計には、定員のほか、定員を超えて受け入れた数(弾力運用)と認可外保育施設の分が入り、見込みの小計には認可外施設の入所者が入る。

区分確保方策の計画値実績(総定員数)充足率差(受け皿−希望)
2号認定(保育、3〜5歳)5,210人5,409人103.8%35人
3号認定 1・2歳3,053人3,082人100.95%256人
3号認定 0歳727人720人99.0%33人
1号認定など(幼稚園・認定こども園、3〜5歳)3,917人2,434人62.1%713人
施設全体の合計13,174人12,124人92.03%1,037人

2号認定では、定員5,409人のほか、定員を超えた受け入れの欄が−159人、認可外保育施設が201人で、差は35人。0歳では、定員720人に定員を超えた受け入れ112人と認可外保育施設75人を加えて、差は33人である。計画の段階では、2024年度の0歳の差は−38人と見込まれていた。

市の資料に書かれた見方

資料01は数字の表だけで、評価の文章はない。第三期計画の本編には、第二期の進み具合(2023年度時点)と、保育の受け皿についての市の見方が書かれている。数字と並べると次のとおり。

テーマ数字(資料01)第三期計画 本編の記述(要約、頁は印刷頁)
1号認定の受け皿確保方策の充足率62.1%、差713人(2024年度)確保方策の計画値に実績値は届いていないが、量の見込みに対しては足りる結果となり、必要量の受け皿は確保できているとみることができる(38頁、2023年度時点)
待機児童―平成31年(2019年)4月に待機児童ゼロを達成(15頁)。ただし認定区分や提供区分ごとに確保量の偏りがみられる(40頁)
2号認定充足率113.7%、差35人(2024年度)一部の地区で受け皿が見込みより1〜5%程度少ない見込みだが、市全域では量の見込みを上回る(43頁、第三期の見通し)
3号認定1・2歳112.6%・0歳108.8%(2024年度)受け皿は大きく増えたが、提供区域の間で不均衡が生じており、量の見込みが多い地域は引き続き施設の充実が必要(46頁)

地域の子育て支援の事業

計画には、保育・幼児教育のほかに、13の「地域子ども・子育て支援事業」が入っている。こちらの「利用実績」は、各事業を実際に利用した人数で、保育の表の「利用希望者数」とは意味が違う(資料01の5・6頁の注)。充足率は、2024年度の量の見込みに対する利用実績の割合である。

事業(単位)量の見込み(A)利用実績(C)充足率(C/A)確保量実績(B)
地域子育て支援拠点事業(人回)85,46377,58590.8%148,273
妊婦健康診査(人回)24,23122,21691.7%27,069
乳児家庭全戸訪問事業(人)2,0661,86690.3%1,869
養育支援訪問事業(人)18016993.9%104
子育て短期支援事業(人日)6088146.7%44
ファミリー・サポート・センター(人日)5,5406,560118.4%5,540
一時預かり事業(幼稚園型)(人日)70,274(常時)92,093131.0%77,376
一時預かり事業(その他)(人日)12,4429,03372.6%22,820
延長保育事業(人)1,7271,819105.3%1,819
病児・病後児保育事業(人日)5,1111,00319.6%4,064
放課後児童健全育成事業(人)4,7385,236110.5%5,976

2024年度。資料01の5・6頁。表の11事業のうち、利用実績が見込み以上(充足率100%以上)だったのは5事業、見込みより少なかったのは6事業。利用者支援事業は実施か所数(見込み2か所・実績2か所)、実費徴収に係る補足給付を行う事業は利用実績28人で、表に入れていない。多様な主体の参入を促進する事業は、該当する事業がなく実施していない。

地域子ども・子育て支援事業の充足率(令和6年度)。地域子育て支援拠点事業90.8%、妊婦健康診査91.7%、乳児家庭全戸訪問事業90.3%、養育支援訪問事業93.9%、子育て短期支援事業146.7%、ファミリー・サポート・センター118.4%、一時預かり事業(幼稚園型)131.0%、一時預かり事業(その他)72.6%、延長保育事業105.3%、病児・病後児保育事業19.6%、放課後児童健全育成事業110.5%
地域子ども・子育て支援事業の充足率(2024年度、資料01の5・6頁)

病児・病後児保育事業は、見込み5,111人日に対し利用実績1,003人日で、充足率19.6%。受け皿の確保量実績は4,064人日だった。放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)は、見込み4,738人に対し利用実績5,236人(110.5%)、確保量実績は5,976人で、確保方策の計画値5,163人を上回った。

第三期計画と「前橋市こども計画」

計画期間策定見込みに対する実績
第二期 子ども・子育て支援事業計画2020〜2024年度(令和2〜6年度)―2022〜2024年度分を公表(2025年12月18日の会議資料)
第三期 子ども・子育て支援事業計画2025〜2029年度(令和7〜11年度)2025年(令和7年)3月まだ公表されていない(2026年9月30日時点)
前橋市こども計画(第一期)2026〜2029年度(令和8〜11年度)の4年間2026年(令和8年)3月計画の開始が2026年度で、まだない

第三期計画の本編6頁、こども計画の概要版1・2頁、市のページによる。第三期計画は、2026年度からこども計画の一部(別冊)になった。こども計画の期間を4年にしたのは、第三期計画の終わり(2029年度)にそろえて1つの計画にするためで、次の期からは5年ごとにつくる予定とされている。

子ども・子育ての計画の期間。第二期は2020〜2024年度、第三期は2025〜2029年度、前橋市こども計画は2026〜2029年度。実績の公表は第二期の2022〜2024年度分まで
計画の期間と、実績が公表されている範囲

第三期で見込んでいる人数

第三期計画の市全域の量の見込みは、2号認定が2025年度5,020人から2029年度4,390人、3号認定(0〜2歳)が3,716人から3,676人(うち0歳766人→745人)。1号認定は1,201人から1,051人、2号相当は336人から294人である(本編42・45・48頁)。

第三期の3号認定は0〜2歳をまとめた値(0歳は内数)で、第二期の資料の「1・2歳」「0歳」とは区切り方が違う。第三期の見込みに対する実績は、2026年9月30日時点で市のページに掲載されていない。子ども・子育て会議は2026年度から「こどものまち前橋有識者会議」の名前で開かれており、2026年7月16日の会議の議題(4件)に計画の進捗状況は入っていない。

こども計画の成果指標と、第二期の実績

こども計画は、成果指標ごとに「現状(令和6年度)」と「目標値(令和11年度)」を置いている。このうち2つは、資料01の2024年度の値と同じ数字である。

こども計画の成果指標(概要版)現状(令和6年度)目標値(令和11年度)資料01の2024年度の値
No.21 病児・病後児保育事業の延べ利用者数(年間)1,003人4,800人病児・病後児保育事業の利用実績 1,003人日
No.38 放課後児童クラブの定員数(毎年度5月時点)5,976人6,200人放課後児童健全育成事業の確保量実績 5,976人

概要版9・13頁。単位は資料どおり(こども計画は「人」、資料01は「人日」「人」)。

保育の記事とのつながり

保育の記事では、国の調査で前橋市の待機児童は2026年4月1日も0人で、2009年以降で待機児童が出たのは2018年の9人だけだった。計画の本編の「平成31年(2019年)4月に待機児童ゼロを達成」という記述と合う。子育ての記事の2025年4月1日も0人である。

一方、保育の記事の「利用定員」(2026年4月1日で9,167人)と「充足率」(83.1%)は、国の「保育所等関連状況取りまとめ」の4月1日の値で、利用児童数を定員で割ったもの。この記事の確保方策(3月1日の総定員数)や充足率(実績÷計画の見込み)とは、時点も範囲も計算のしかたも違うため、そのまま並べて比べることはできない。

「見込みを上回った」は、何を意味するか

  • 「見込みを上回った」は、保育では利用を希望した人が計画の想定より多かったという意味。資料の合計欄では、2024年度の受け皿(定員など)は希望をすべての区分で上回っていた(2号35人、1・2歳256人、0歳33人)。
  • 受け皿が足りたかどうかは市全域の合計での話で、市の本編は、地区や区分ごとの偏りがあると書いている。
  • 地域の事業の充足率は「実際に利用した人数」と見込みの比で、保育の表の充足率(利用希望者数と見込みの比)とは中身が違う。

資料によって、時点と数え方が違う

  • 保育の表の実績は毎年度3月1日の値(年齢は年度当初が基準)で、4月1日の国の調査とは時点が違う。
  • 第三期計画の本編(印刷38頁)では、2023年度の2号認定の実績値が5,394人と書かれている。資料01の2023年度は5,242人と認可外施設の入所者152人に分けて載っており、本編の値はこの2つを合わせたもの。
  • 資料01の数字は、PDFの頁の画像から手で書き写した。一時預かり事業(幼稚園型)の2022年度の常時の見込みは、資料では「72344」とカンマなしで印刷されている。
  • 地域の事業の2022年度の実績は、資料01に載っていない。
  • 第三期(2025年度〜)の実績は未公表のため、この記事は第二期(2024年度まで)の実績である。

計画の数字で取り違えやすいこと

「見込みを上回った=待機児童が出た」

資料の実績は「利用希望者数」です。受け皿の合計は希望を上回っており(2024年度の2号認定で差35人)、国の基準の待機児童も0人です。

「保育の記事の充足率と同じもの」

計画の充足率は「実績÷計画の見込み」、保育の記事の充足率は「利用児童数÷利用定員」です。同じ言葉でも割る数が違います。

子育ての計画について、よく聞かれること

第三期の実績は、いつ・どこで見られますか

第二期の実績は、子ども・子育て会議のページに載った会議の資料で公表されてきました。第三期の実績の公表時期は、計画や資料には書かれていません。資料が公表されたら、この記事に追加する予定です。

地区ごとの見込みはありますか

第三期計画の本編(PDF)に、市内6つの提供区域ごとの量の見込みと確保方策が載っています。資料01の実績は市全域の値です。

出典

  • 前橋市 令和7年度第1回社会福祉審議会児童福祉専門分科会(子ども・子育て会議)資料01「前橋市子ども・子育て支援事業計画進捗状況」(2025年12月18日、2026年9月30日取得)(PDF) (会議のページ)
  • 前橋市「第三期前橋市子ども・子育て支援事業計画」(本編、2025年3月)(PDF) (市のページ)
  • 前橋市「前橋市こども計画〜こどもも幸せに暮らせる前橋市スマイル計画〜」(概要版、2026年3月)(PDF) (市のページ)
  • 前橋市 令和8年度第1回こどものまち前橋有識者会議(2026年7月16日)(会議のページ)

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138前橋市 第二期子ども・子育て支援事業計画の量の見込み・確保方策と実績(2020〜2024年度)前橋市 子ども・子育て会議 資料01(2025年12月18日)CSVを保存

更新履歴

  • 2026年10月5日 公開