前橋の保育園は待機児童0人|定員は子どもの75%、充足率83.1%【2026年】

前橋で保育所に入れないことはあるのか。国の取りまとめから、待機児童・定員・利用児童の18年を追い、県内の他の市と比べた。

前橋市の待機児童は2026年4月1日で0人。2009年以降で待機児童が出たのは2018年の9人だけである。

保育所等の利用定員は9,167人で、2009年の1.6倍。2025年の定員は0〜5歳人口の75.1%にあたり、県内5市で2位である。

一方、利用児童は2023年の8,024人をピークに減り、定員の充足率は83.1%まで下がった。

Q. 前橋市の待機児童(2026年4月1日)は何人?

① 0人 ② 約90人 ③ 約900人

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① 0人。2009年から2026年までの18年間のうち17年が0人で、2018年だけ9人いました。

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対象範囲

こども家庭庁(2022年以前は厚生労働省)「保育所等関連状況取りまとめ」の市区町村別の値(各年4月1日)による。前橋市は2009年から2026年の18年分、5市の比較は2026年の値を使った。

0〜5歳人口は群馬県「年齢別人口統計調査」の前年10月1日の推計人口で、定員との比率は当サイトが算出した。施設の数は前橋市統計書による。

定員の区分は途中で変わっている

定員は2014年まで保育所だけ、2015年からは認定こども園などを含む「保育所等」、2018年からは「利用定員」で集計されている。区分が変わった年の前後は、そのままでは比べられない。

待機児童は18年間でほぼ0人

前橋市の保育所等の利用定員・利用児童数と0〜5歳人口の推移。定員は2009年5,595人から2026年9,167人、利用児童は2023年8,024人がピーク、0〜5歳人口は17,576人から12,274人
前橋市の保育所等の利用定員・利用児童数と0〜5歳人口
待機児童 0人 2026年4月1日
利用定員 9,167人 2009年の1.6倍
定員充足率 83.1% 5市で4位
前橋データラボ

利用定員は2009年の5,595人から2026年は9,167人に増えました。0〜5歳人口は、2009年の17,576人から2024年の12,274人へ30.2%減っています。

前橋市の待機児童は、2009年から2026年までの18年間のうち17年が0人で、2018年だけ9人いた。

利用定員は2009年の5,595人から2026年は9,167人に増えた。同じ期間に0〜5歳人口は17,576人(2009年)から12,274人(2024年)へ30.2%減っている。

利用児童は2023年の8,024人が最も多く、2026年は7,620人で5.0%減った。定員に対する利用児童の割合(充足率)は、2014年までは100%を超えていたが、2026年は83.1%である。市の子ども・子育て支援事業計画では、2024年度の3〜5歳の保育の利用希望者数が、計画の見込みの113.7%だった(子ども・子育て支援事業計画の記事)。

年待機児童利用定員利用児童充足率
2009年05,5955,630100.6%
2010年05,9606,007100.8%
2011年06,0206,147102.1%
2012年06,1356,266102.1%
2013年06,1856,282101.6%
2014年06,2156,223100.1%
2015年06,6516,33895.3%
2016年07,3226,71791.7%
2017年07,6246,99991.8%
2018年97,9757,18590.1%
2019年08,2217,49991.2%
2020年08,4327,85393.1%
2021年08,7237,92690.9%
2022年09,0618,01488.4%
2023年09,2358,02486.9%
2024年09,2117,98586.7%
2025年09,2217,80984.7%
2026年09,1677,62083.1%

各年4月1日。充足率は当サイトが算出。2014年までの定員は保育所のみ。

あわせて読みたい

定員は子どもの75%分、5市で2位

県内5市の保育所等の定員比率と充足率。定員÷0〜5歳人口(2025年)は桐生88.9%、前橋75.1%、太田69.5%、高崎68.3%、伊勢崎66.3%。充足率(2026年)は伊勢崎91.9%、太田87.8%、高崎86.3%、前橋83.1%、桐生73.3%
県内5市の保育所等の定員の比率と充足率

2025年の利用定員を0〜5歳人口で割ると、桐生市88.9%、前橋市75.1%、太田市69.5%、高崎市68.3%、伊勢崎市66.3%。前橋は5市で2位である。

一方、2026年の充足率は伊勢崎市91.9%、太田市87.8%、高崎市86.3%、前橋市83.1%、桐生市73.3%。定員の比率が最も高い桐生市は、充足率が最も低い。

市待機児童利用定員利用児童充足率
前橋市09,1677,62083.1%
高崎市010,0248,64786.3%
伊勢崎市05,9945,50991.9%
太田市06,3545,58187.8%
桐生市02,0891,53273.3%

2026年4月1日。充足率は当サイトが算出。

施設の6割が認定こども園になった

前橋市の保育所と認定こども園の数。2015年度は保育所54・認定こども園20、2025年は保育所34・認定こども園52
前橋市の保育所と認定こども園の数

2014年度に60あった保育所(市立18・私立42)は、2025年度は34になった。代わりに認定こども園が52まで増え、施設の6割を占める。

認定こども園は、保育所と幼稚園の機能をあわせ持つ施設である。前橋では2015年度以降、私立の保育所が減り、認定こども園が増えた。

この数字をどう読むか

ここから先は解釈である。事実は上に書いたとおりで、以下はこの数字を前橋の他のデータと重ねたときに何が言えるかという話になる。

子どもが減る中での定員増

人口の記事で見たように、前橋の人口減の主因は自然減である。それでも定員が増えたのは、共働きの広がりで保育を使う家庭の割合が上がったためと考えられる。ただし、利用率の内訳はこの統計からは分からない。

「入れない」から「空きがある」へ

充足率が100%を割り、83.1%まで下がったことは、施設にとっては定員が埋まらない状態を意味する。待機児童対策の時期が終わり、定員の見直しが課題になる段階に入ったとみることもできる。

このデータの限界

  • 比率・充足率・倍率・増減率は当サイトが算出した。
  • 定員の区分は2014年まで保育所のみ、2015年から保育所等、2018年から保育所等利用定員で、区分の前後は直接比べられない。
  • 0〜5歳人口は県の推計人口(前年10月1日)で、住民基本台帳人口ではない。
  • 桐生・伊勢崎・太田の定員は2024年以降しか取れていない。
  • 施設の数は前橋市統計書の年度の値で、国の取りまとめ(4月1日)とは時点が違う。2019年度は内訳の合計が総数と合わないため図から省いた。
  • 待機児童の定義は国の基準による。特定の施設だけを希望して入所していない児童などは含まれない。
  • 年齢別(0歳・1〜2歳など)の定員と利用はこの記事では扱っていない。

よくある誤解

「前橋は保育所に入れない」

国の基準での待機児童は、2009年から2026年のうち2018年の9人を除いて0人です。

「子どもが減っているから保育所も減っている」

保育所と認定こども園の数は2015年度の74から2025年度は86(保育所34・認定こども園52)に増え、定員も1.6倍になりました。

Q&A

前橋市の保育所の入所案内はどこで見られますか

前橋市の入所案内のページで、申し込みの時期や必要書類を確認できます。

認定こども園と保育所の違いは何ですか

認定こども園は保育所と幼稚園の機能をあわせ持つ施設で、保護者が働いていなくても利用できる枠があります。

次の更新はいつですか

国の取りまとめは毎年秋ごろに公表されます。2027年4月1日の値が出たら更新します。

出典

  • こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ」(2023〜2026年)、厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」(2009〜2022年)
  • 群馬県「年齢別人口統計調査」
  • 前橋市「前橋市統計書」平成27〜令和7年度作成版

データダウンロード

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更新履歴

  • 2026年9月26日 公開