前橋の出生数は1,680人|16年で41%減、合計特殊出生率1.41は全国より高い【2025年】

前橋で生まれる子どもは、どれだけ減っているのか。人口動態統計から出生数の22年の推移と、1人の女性が産む子どもの数(合計特殊出生率)を県内の他の市・全国と比べた。

前橋市の出生数は2025年に1,680人。2009年の2,862人から41.3%減り、2004〜2025年の22年間で最も少ない。2024年の1,781人からは5.7%減った。

一方、合計特殊出生率は2018〜2022年で1.41。県内5市で3位、全国の1.33より高い。

合計特殊出生率が大きく下がらないのに生まれる子どもが減っているのは、子どもを産む年代の人が減っているためと考えられる。

Q. 前橋市で生まれた子どもの数(出生数)はどれくらい?(2025年)

① 1,680人 ② 約170人 ③ 約1万7,000人

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① 1,680人。2009年の2,862人から41.3%減り、2004〜2025年の22年間で最も少ない人数です。

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対象範囲

2004〜2024年の出生数と出生率(人口千人当たり)は群馬県「人口動態統計」の市町村別の表による。2025年の出生数は厚生労働省「人口動態統計」の確定数(中巻 総覧 第2表、2026年9月30日公表)から取った。2024年の前橋市の出生数は、厚生労働省の値も群馬県の表と同じ1,781人である。2025年の出生率は、2026年11月以降に公表される。合計特殊出生率は厚生労働省「人口動態保健所・市区町村別統計」の5年ごとのベイズ推定値(1983〜87年から2018〜22年の8期間)を使った。

合計特殊出生率とベイズ推定値

合計特殊出生率は、15〜49歳の女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が一生の間に産む子どもの数に相当する。市区町村の値は出生数が少なく年ごとにぶれるため、国は5年分をまとめ、周辺地域の値で補正した「ベイズ推定値」を公表している。

2004〜2008年の前橋市の値には、2009年に編入した富士見村が含まれない。

出生数は2009年から41.3%減

前橋市の出生数(2004〜2025年)と出生率(2004〜2024年)の推移。2009年2,862人が最多、2025年1,680人が最少
前橋市の出生数(2004〜2025年)と出生率(2004〜2024年)
出生数 1,680人 2025年
2009年比 −41.3% 2,862人から
合計特殊出生率 1.41 2018〜22年
前橋データラボ

前橋市の出生数は、富士見村を編入した2009年の2,862人が最も多く、2025年の1,680人まで41.3%減りました。2025年は前年の1,781人から5.7%減り、2023年も前年の2,046人から1,817人へ11.2%減っています。人口千人当たりの出生率も、2004年の8.9から2024年の5.5に下がりました(2025年の出生率は未公表)。

前橋市の出生数は、富士見村を編入した2009年の2,862人が最も多い。その後は増減を繰り返しながら減り、2024年は1,781人、2025年は1,680人になった。

2023年は前年の2,046人から1,817人へ11.2%減り、1年で大きく落ち込んだ。人口千人当たりの出生率も8.9(2004年)から5.5(2024年)に下がっている。2025年の出生率は、2026年11月以降に公表される。

年出生数出生率(人口千対)
2004年2,8538.9
2005年2,6728.4
2006年2,7048.5
2007年2,6698.4
2008年2,6608.4
2009年2,8628.4
2010年2,7888.2
2011年2,6857.9
2012年2,6157.7
2013年2,6747.9
2014年2,5167.5
2015年2,5847.7
2016年2,4867.4
2017年2,3307.0
2018年2,3587.1
2019年2,2126.6
2020年2,1916.6
2021年2,0906.3
2022年2,0466.2
2023年1,8175.6
2024年1,7815.5
2025年1,680—(未公表)

2004〜2024年は群馬県「人口動態統計」、2025年の出生数は厚生労働省「人口動態統計」(確定数)。2025年の出生率は2026年11月以降に公表される。2004〜2008年は富士見村を含まない。

5市の出生率(2024年)

2024年の出生率は、高崎市と伊勢崎市が5.8、前橋市が5.5、太田市5.2、桐生市2.8。前橋は5市で3位で、群馬県(5.2)より高く、全国(5.7)より低い。

地域出生数(2024年)出生率(2024年)
前橋市1,7815.5
高崎市2,1115.8
伊勢崎市1,2145.8
太田市1,1595.2
桐生市2742.8
群馬県9,3345.2
全国686,1735.7

2024年。出生率は人口千対。

2025年の出生数は、高崎市2,010人、伊勢崎市1,199人、太田市1,178人、桐生市261人、群馬県8,950人、全国671,270人(前橋市は1,680人)。5市・群馬県・全国の2025年の出生率は、まだ公表されていない(2026年11月以降)。

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前橋は5市の3位で、群馬県と全国を上回る。

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期間前橋市群馬県全国
1983〜87年1.821.82—
1988〜92年1.631.66—
1993〜97年1.531.58—
1998〜2002年1.431.49—
2003〜07年1.361.421.31
2008〜12年1.421.461.38
2013〜17年1.471.471.43
2018〜22年1.411.381.33

ベイズ推定値。全国は2003〜07年以降のみ。

この数字をどう読むか

ここから先は解釈である。事実は上に書いたとおりで、以下はこの数字を前橋の他のデータと重ねたときに何が言えるかという話になる。

合計特殊出生率より、産む年代の人数

2009年から2025年に出生数は41.3%減ったが、合計特殊出生率(5年ごとの値)は2008〜12年の1.42から2018〜22年の1.41へと、大きくは下がっていない。出生数は、1人の女性が産む子どもの数と、子どもを産む年代の女性の人数で決まるため、減少の多くは後者の減少によると考えられる。ただし、年齢別の女性の人数はこの記事では確かめていない。

人口の記事で見たように、前橋では20代前半の転出が多い。結婚と離婚の記事で見た婚姻数の減少とも同じ向きにある。

保育の定員との関係

保育所の記事で見た充足率の低下(83.1%)は、出生数の減少と重なる。子どもの数が減る中で、保育の定員をどう見直すかが次の課題になる。

このデータの限界

  • 減少率・順位は当サイトが算出した。
  • 2004〜2024年の出生数は群馬県の人口動態統計の値で、一部の年版は再集計前の値の可能性がある。2025年は厚生労働省の確定数で、2024年の前橋市の値(1,781人)は群馬県の表と一致する。
  • 2004〜2008年の前橋市は富士見村を含まない(2009〜2025年だけで見ても最多・最少の年は同じ)。
  • 2025年の出生率(人口千対)は2026年11月以降に公表される。それまでは出生率を2024年、合計特殊出生率を2018〜2022年の値のまま載せる。
  • 合計特殊出生率は5年ごとのベイズ推定値で、単年の値ではない。全国のベイズ推定値は2003〜07年以降のみ。
  • 年齢別の女性の人数による要因の分解はしていない。

よくある誤解

「前橋は子どもを産む人の割合が特に低い」

合計特殊出生率は1.41(2018〜2022年)で、全国の1.33、群馬県の1.38より高い水準です。

「出生数の減少は合計特殊出生率の低下だけが原因」

合計特殊出生率がほぼ横ばいの時期も出生数は減っています。子どもを産む年代の人数の減少も大きく影響していると考えられます。

Q&A

前橋市の子育て支援はどこで分かりますか

子育ての記事と、前橋市の子育て支援のページで確認できます。

次の更新はいつですか

2025年の出生率は2026年11月以降に公表される予定で、公表されたら更新します。群馬県の人口動態統計は毎年、合計特殊出生率のベイズ推定値は5年ごとに公表されます。

出典

  • 厚生労働省「人口動態統計」令和7年(2025年)確定数 中巻 総覧 第2表 人口動態総覧(件数),都道府県・市部-郡部-保健所-市区町村別(群馬県)、全国は「令和7(2025)年人口動態統計(確定数)の概況」統計表 第1表(2026年9月30日公表)/e-Stat
  • 群馬県「人口動態統計」2-第3表(2004〜2024年)
  • 厚生労働省「人口動態統計」(全国)
  • 厚生労働省「人口動態保健所・市区町村別統計」(合計特殊出生率、ベイズ推定値)

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109県内5市・群馬県・全国の出生数(2004〜2025年)と出生率(2004〜2024年)、合計特殊出生率(8期間)群馬県「人口動態統計」、厚生労働省「人口動態統計」「人口動態保健所・市区町村別統計」CSVを保存

更新履歴

  • 2026年10月2日 人口動態統計の2025年の確定数に更新(出生数1,680人。題・図・表・配布データに2025年の出生数を追加。出生率は2024年、合計特殊出生率は2018〜2022年の値のまま。2025年の率が公表される2026年11月以降に更新)
  • 2026年9月26日 公開