65歳になると、介護保険料を自分で納めるようになる。前橋市の保険料はいくらで、ほかの市と比べてどうなのか。厚生労働省と前橋市の公表資料から、第9期の保険料を比べた。
前橋市の65歳以上の介護保険料の基準額は、第9期(2024〜2026年度)で月6,450円。第8期の6,170円から4.5%上がった。県内5市では高い方から3番目で、群馬県の平均6,203円、全国の平均6,225円を上回る。所得段階は第8期の11段階から15段階になった。
前橋市の介護保険料の基準額は月6,450円(年77,400円)。第8期の月6,170円から4.5%上がった。
県内5市では高崎市6,592円、桐生市6,500円に次ぐ3番目に高い。群馬県の平均6,203円と全国の平均6,225円を上回る。
所得段階は11段階から15段階に増え、最も高い段階は基準額の2倍から2.85倍になった。
Q. 前橋市の65歳以上の介護保険料の基準額(月額、第9期)はいくらでしょう?
① 約4,500円 ② 約6,500円 ③ 約9,000円
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② 約6,500円。正確には月6,450円(年77,400円)で、第8期の6,170円から4.5%上がりました。
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65歳以上の基準額で、3年ごとに見直される
対象は、65歳以上の人(第1号被保険者)が納める介護保険料の「基準額」である。前橋市によると、基準額は介護保険事業計画で算出される第1号被保険者一人当たりの平均的な負担額で、これをもとに所得の低い人に過重な負担とならないよう、所得段階ごとに保険料を決める。保険料の額は、原則として3年ごとに見直される。
月額は厚生労働省「第9期計画期間における介護保険の第1号保険料について」の保険者別・都道府県別の一覧、年額と所得段階は前橋市「65歳以上の介護保険料」による。群馬県と全国の値は、保険者ごとの基準額の加重平均である。
第8期は2021〜2023年度、第9期は2024〜2026年度の3年間である。
基準額は月6,450円、5市で3番目に高い

第9期の基準額(月額)は、高崎市6,592円、桐生市6,500円、前橋市6,450円、伊勢崎市6,000円、太田市5,891円の順である。群馬県の平均は6,203円、全国の平均は6,225円。
第8期と比べると、前橋市は6,170円から4.5%上がった。高崎市も上がり、伊勢崎市と太田市は据え置き、桐生市は下がった。県内の35保険者の中では、前橋市は高い方から10番目である。
| 地域 | 第8期(月額) | 第9期(月額) | 変化 |
|---|---|---|---|
| 前橋市 | 6,170円 | 6,450円 | +4.5% |
| 高崎市 | 6,475円 | 6,592円 | +1.8% |
| 桐生市 | 6,600円 | 6,500円 | −1.5% |
| 伊勢崎市 | 6,000円 | 6,000円 | +0.0% |
| 太田市 | 5,891円 | 5,891円 | +0.0% |
| 群馬県 | 6,136円 | 6,203円 | +1.1% |
| 全国 | 6,014円 | 6,225円 | +3.5% |
厚生労働省の一覧による。群馬県・全国は加重平均で、円未満を四捨五入した。変化は当サイトが算出した。
所得段階は11段階から15段階に

前橋市の保険料は、本人と世帯の市民税の課税状況や前年の所得などによって15の段階に分かれる。第5段階が基準額の年77,400円で、第1段階は基準額の0.275倍の年21,200円、第15段階は2.85倍の年220,500円である(令和7〜8年度の表)。
第8期(令和5年度の表)は11段階で、基準額は年74,000円、最も高い第11段階は基準額の2倍の年148,000円だった。第9期では所得の高い人の段階が細かく分かれ、最も高い段階の倍率が上がった。
| 段階 | 基準額に対する割合 | 対象となる方(前橋市の表記どおり) | 年額保険料 |
|---|---|---|---|
| 第1段階 | ×0.275 | 生活保護を受けている方 世帯全員が市民税非課税で、本人が老齢福祉年金を受給している方 世帯全員が市民税非課税で、本人の前年の合計所得金額と課税年金収入額の合計額が80万9,000円以下の方 | 21,200円 |
| 第2段階 | ×0.48 | 世帯全員が市民税非課税で、本人の前年の合計所得金額と課税年金収入額の合計額が80万9,000円を超え120万円以下の方 | 37,100円 |
| 第3段階 | ×0.685 | 世帯全員が市民税非課税で第1・第2段階以外の方 | 53,000円 |
| 第4段階 | ×0.88 | 世帯の誰かに市民税が課税されているが、本人は市民税非課税で前年の合計所得金額と課税年金収入額の合計が80万9,000円以下の方 | 68,100円 |
| 第5段階 | 基準額 | 世帯の誰かに市民税が課税されているが、本人は市民税非課税で第4段階以外の方 | 77,400円 |
| 第6段階 | ×1.16 | 本人が市民税課税で、前年の合計所得金額が120万円未満の方 | 89,700円 |
| 第7段階 | ×1.29 | 本人が市民税課税で、前年の合計所得金額が120万円以上210万円未満の方 | 99,800円 |
| 第8段階 | ×1.5 | 本人が市民税課税で、前年の合計所得金額が210万円以上320万円未満の方 | 116,100円 |
| 第9段階 | ×1.7 | 本人が市民税課税で、前年の合計所得金額が320万円以上420万円未満の方 | 131,500円 |
| 第10段階 | ×1.95 | 本人が市民税課税で、前年の合計所得金額が420万円以上520万円未満の方 | 150,900円 |
| 第11段階 | ×2.15 | 本人が市民税課税で、前年の合計所得金額が520万円以上620万円未満の方 | 166,400円 |
| 第12段階 | ×2.35 | 本人が市民税課税で、前年の合計所得金額が620万円以上720万円未満の方 | 181,800円 |
| 第13段階 | ×2.55 | 本人が市民税課税で、前年の合計所得金額が720万円以1,000万円未満の方 | 197,300円 |
| 第14段階 | ×2.7 | 本人が市民税課税で、前年の合計所得金額が1,000万円以上2,000万円未満の方 | 208,900円 |
| 第15段階 | ×2.85 | 本人が市民税課税で、前年の合計所得金額が2,000万円以上の方 | 220,500円 |
前橋市「65歳以上の介護保険料」の令和7〜8年度の表による。対象となる方の説明と金額は前橋市の表記どおり。令和6年度の表も、年額は同じである。

令和7〜8年度の表では、第1・第2・第4段階の所得の区切りが「80万円」から「80万9,000円」に変わっています。年額保険料は令和6年度と同じです。
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保険給付費を65歳以上の人数で割る(2024年度、5市)
2024年度に前橋市が支払った介護保険の給付費(介護給付と予防給付)は302.0億円だった。65歳以上の被保険者98,878人で割ると、1人当たり305.4千円になる。
県内5市では、1人当たりの給付費が最も多いのは高崎市の325.7千円、最も少ないのは太田市の275.3千円で、前橋市は5市の3番目だった。
| 市 | 65歳以上の被保険者 | 保険給付費 | 1人当たり | 保険料の基準額(月) |
|---|---|---|---|---|
| 前橋市 | 98,878人 | 302.0億円 | 305.4千円 | 6,450円 |
| 高崎市 | 104,315人 | 339.7億円 | 325.7千円 | 6,592円 |
| 桐生市 | 37,643人 | 122.6億円 | 325.6千円 | 6,500円 |
| 伊勢崎市 | 54,057人 | 158.0億円 | 292.2千円 | 6,000円 |
| 太田市 | 57,726人 | 158.9億円 | 275.3千円 | 5,891円 |
出典:厚生労働省「介護保険事業状況報告」令和6年度年報 第2表(第1号被保険者数、年度末現在)・第8-1-4表(保険給付費、令和6年3月〜令和7年2月サービス分の累計)。1人当たりは当サイトが計算した。保険料の基準額は上の節の表(第9期)。
見込みで決まる保険料と、年金の暮らしから見た重さ
ここからは、保険料を前橋の介護の認定率や年金の記事と重ねたときの、当サイトの読み取りである。上の節の事実とは分けて読んでほしい。
保険料は、介護の使われ方の見込みで決まる
前橋市によると、保険料は介護サービスの見込み量と地域支援事業の事業量で決まり、第9期は介護給付費準備基金を使って上昇を抑えている。介護の記事では、前橋市の要介護(要支援)認定率が18.49%だった。保険料の高さと認定率の関係は、この記事の数字だけでは確かめられない。
年金の暮らしから見た重さ
年金の記事では、前橋市の無職世帯の収入の79.8%が年金だった。前橋市によると、年金を年18万円以上受け取っている人の保険料は年金から天引きされる。基準額の年77,400円が暮らしにどのくらいの重さかは、年金額や世帯によって違う。
基準額は第5段階の額で、段階の数では重さを比べられない
- 基準額は第5段階の保険料で、実際に納める額は所得段階によって違う。
- 群馬県と全国の値は、保険者ごとの基準額の加重平均である。
- 月額は厚生労働省の一覧の値で、前橋市の年額を12で割った値と円未満で違う場合がある(第8期は前橋市の年額74,000円に対し、厚生労働省の月額は6,170円)。
- 保険料の段階の分け方や倍率は市町村ごとに違うため、段階の数だけで負担の重さは比べられない。
- 40〜64歳の人(第2号被保険者)の介護保険料は、この記事では扱っていない。
- 1人当たりの給付費は、給付費の総額を65歳以上の被保険者の数で割った値である。給付費には40〜64歳の人(第2号被保険者)への給付も含まれ、高額介護サービス費などは含まれない。保険料の基準額(第9期)とは年度も範囲も違う。
全員が同じ額ではなく、県内で最も高くもない
「65歳以上は全員が月6,450円」
月6,450円は基準額(第5段階)です。所得段階によって、年21,200円から年220,500円まで15段階に分かれます。
「群馬の中で前橋が最も高い」
県内5市では高崎市・桐生市に次ぐ3番目に高く、県内35保険者では10番目に高い値です。
自分の保険料の通知と、第10期の見直し
自分の保険料はどこで分かりますか
毎年7月中旬に、前橋市から保険料額決定通知書が届きます。段階ごとの金額は前橋市の「65歳以上の介護保険料」のページで確認できます。
次に見直されるのはいつですか
保険料は原則として3年ごとに見直されます。次は第10期(2027〜2029年度)です。全国の一覧は厚生労働省のページで公表されています。
出典
- 厚生労働省「第9期介護保険事業計画期間における介護保険の第1号保険料及びサービス見込み量等について」(集計結果、各都道府県・各保険者の保険料基準額一覧)
- 前橋市「65歳以上の介護保険料」、「介護保険料の決定方法」(2026年9月28日取得)
- 厚生労働省「介護保険事業状況報告」令和6年度年報 第2表 保険者別 第1号被保険者数・第8-1-4表 保険者別 保険給付 介護給付・予防給付 総数 給付費(2026年8月27日公表、2026年10月16日取得)
データダウンロード
群馬県内の保険者・群馬県・全国の介護保険料の基準額は、CSVで自由にダウンロードできます。ライセンスはCC BY 4.0です。
| No | データ名 | 出典 | ダウンロード |
|---|---|---|---|
| 125 | 群馬県内の保険者・群馬県・全国の介護保険料基準額(第8期・第9期)と前橋市の所得段階別保険料 | 厚生労働省/前橋市 | CSVを保存 |
更新履歴
- 2026年10月2日 公開
- 2026年10月16日 介護保険事業状況報告(令和6年度年報)による5市の1人当たりの給付費を追加






