群馬には温泉がどれだけあり、前橋の身近なお風呂はどうなっているのか。国と県の温泉の統計と、保健所の公衆浴場の統計を、数え方の違いを示しながら並べた。
群馬県の源泉は459(令和7年3月末)で47都道府県の16位、宿泊施設のある温泉地は98か所だった(環境省)。県の泉質別の一覧(2026年3月末)には前橋市の温泉が15載っていて、宿泊施設のあるものが5、日帰り施設などが10。前橋市の公衆浴場は2024年度末に42施設で、そのうち一般公衆浴場(いわゆる銭湯)は3施設である。
群馬県の源泉は459で47都道府県の16位。宿泊施設のある温泉地は98か所(8位)、温泉を利用する公衆浴場は250(8位)。いずれも県の値。
県の泉質別の一覧には、前橋市の温泉が15載っている。宿泊施設のあるものが5、日帰り施設など(一部未利用を含む)が10。
前橋市の公衆浴場は42施設。そのうち一般公衆浴場(いわゆる銭湯)は3施設で、ほかはヘルスセンター8・サウナ7・スポーツ施設6などである。
Q. 前橋市の公衆浴場(2024年度末)のうち、一般公衆浴場(いわゆる銭湯)はいくつ?
① 3 ② 13 ③ 30
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① 3。公衆浴場は42施設あり、多くはヘルスセンターやサウナ風呂、スポーツ施設などに分類されています。
国・県・保健所の三つの統計を、足さずに並べる
この記事は3つの資料を使う。数え方がそれぞれ違うので、足したり割ったりせずに並べる。
| 資料 | 何を数えているか | 単位 | 時点 |
|---|---|---|---|
| 環境省「令和6年度温泉利用状況」 | 温泉地・源泉・湧出量・宿泊施設など。温泉地数は宿泊施設のある場所を数える | 都道府県 | 令和7年3月末 |
| 群馬県「群馬県内泉質別温泉一覧」 | 温泉の名前。宿泊施設のあるもの(一部日帰り施設を含む)と、日帰り施設など(一部未利用を含む)に分けて、泉質別に載せている | 市町村 | 令和8年3月31日 |
| 厚生労働省「衛生行政報告例」第9表 | 公衆浴場法の許可を受けた公衆浴場(温泉かどうかは問わない) | 中核市・県・全国 | 2024年度末 |
環境省の温泉地数は98、群馬県のページの「宿泊施設が所在する温泉地」は令和6年度末で96か所、県の泉質別の一覧に載る温泉は211(日帰りなどを含む)と、同じ「温泉地」でも資料によって数が違う。環境省の98と県の96はどちらも令和6年度末の宿泊施設のある温泉地だが、違いの理由は資料に書かれていない。
温泉の名前は県の一覧の表記どおりに載せる。個々の施設の紹介や、おすすめはしない。
群馬県の源泉は459、全国16位

| 項目 | 群馬県 | 全国 | 群馬県の順位 |
|---|---|---|---|
| 温泉地数 | 98 | 2,839 | 8位 |
| 源泉総数 | 459 | 27,899 | 16位 |
| 42度以上の源泉 | 186 | 12,695 | 16位 |
| 湧出量(L/分) | 53,904 | 2,477,713 | 16位 |
| 宿泊施設数 | 631 | 13,425 | 5位 |
| 年度延宿泊利用人員(参考値) | 5,925,649 | 125,414,300 | 4位 |
| 温泉を利用する公衆浴場 | 250 | 7,721 | 8位 |
環境省「令和6年度温泉利用状況」(令和7年3月末現在)。順位は当サイトが47都道府県の値から算出。
群馬県の源泉459のうち、利用されているのは363(自噴161・動力202)で、未利用は96。温度別の数は、25度未満85、25度以上42度未満121、42度以上186。温度別の合計(392)は源泉総数と一致せず、その理由は資料に書かれていない。
宿泊施設は631で5位、年度の延べ宿泊利用人員は592.6万人(4位)。宿泊利用人員は、環境省の資料で「参考数値」とされている。
群馬県のページによると、県内の源泉は29市町村にあり、泉質は7種類ある。源泉総数は令和6年度に459で、県のページの年度別の表でも同じ値である。
前橋市の温泉は15(県の一覧)
群馬県の「群馬県内泉質別温泉一覧」(令和8年3月31日現在)に載る前橋市の温泉は15。宿泊施設のあるもの(一部日帰り施設を含む)が5、日帰り施設など(一部未利用を含む)が10で、泉質ごとに次のとおり載っている(表記は一覧のまま)。
| 区分 | 泉質 | 温泉名 | 数 |
|---|---|---|---|
| 宿泊施設有(一部日帰り施設を含む) | 炭酸水素塩泉 | 赤城温泉、滝沢温泉 | 2 |
| 宿泊施設有(一部日帰り施設を含む) | その他(メタけい酸含有等) | 大胡温泉、赤城高原温泉、粕川中之沢温泉 | 3 |
| 日帰り施設等(一部未利用を含む) | 塩化物泉 | 前橋温泉、前橋荻窪温泉、前橋駅前温泉、前橋松並木温泉、鎌倉温泉、富士見温泉、赤城白川温泉 | 7 |
| 日帰り施設等(一部未利用を含む) | 炭酸水素塩泉 | 前橋南温泉、宮城温泉 | 2 |
| 日帰り施設等(一部未利用を含む) | 単純温泉 | 粕川温泉 | 1 |
群馬県 薬務課「群馬県内泉質別温泉一覧」。区分と泉質は一覧の見出しのまま。複数の泉質をもつ温泉は、主成分などで1つの泉質に分類されている(一覧の注)。
同じ一覧で高崎市は24(宿泊施設のあるもの11、日帰り施設など13)。一覧の温泉地の数は県全体で211である(一覧の注。長野原町と嬬恋村にまたがる北軽井沢温泉を両町村で数えた212から1を引いた数)。
前橋市の公衆浴場は42、銭湯は3

| 地域 | 公衆浴場 | 一般公衆浴場 | ヘルスセンター | サウナ風呂 | スポーツ施設 | その他 | 人口10万人当たり |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 前橋市 | 42 | 3 | 8 | 7 | 6 | 18 | 12.9 |
| 高崎市 | 69 | 1 | 15 | 12 | 17 | 24 | 18.9 |
| 群馬県 | 409 | 12 | 148 | 28 | 67 | 154 | 21.8 |
| 全国 | 23,668 | 2,730 | 1,759 | 2,031 | 3,369 | 13,779 | 19.2 |
厚生労働省「令和6年度 衛生行政報告例」第9表(2024年度末)。一般公衆浴場は公営と私営の合計、その他は公営その他・私営その他・個室付浴場の合計。人口10万人当たりは2025年4月1日の人口で当サイトが算出。
公衆浴場は、公衆浴場法の許可を受けた施設で、温泉かどうかは問わない。統計の「一般公衆浴場」は、地域の人が日常に使う、いわゆる銭湯にあたる区分で、前橋市は3施設、高崎市は1施設、群馬県全体では12施設だった。
前橋市の公衆浴場42施設のうち公営は10、私営は32。私営の内訳はヘルスセンター8、サウナ風呂7、スポーツ施設6、その他8である。人口10万人当たりの公衆浴場は前橋12.9、高崎18.9、群馬県21.8、全国19.2。

統計の区分名(ヘルスセンター、サウナ風呂など)は、衛生行政報告例の表の見出しのままです。どの施設がどの区分に入るかは、統計の表からは分かりません。
泊まりは多い群馬、身近な浴場は少なめの前橋
ここからは、三つの統計を並べたときに何が言えるかという、当サイトの読み取りである。数字そのものは上の節のとおり。
群馬県は、源泉の数では47都道府県の16位だが、温泉地の宿泊施設は5位、延べ宿泊利用人員は4位である。湧く湯の量や源泉の数よりも、泊まりの受け皿と利用の多さで上位に来る県と読める。ただし宿泊利用人員は環境省が「参考数値」としている値で、順位は目安として読む必要がある。
前橋市は、県の一覧に載る温泉15のうち10が日帰り施設などで、宿泊施設のある温泉は5(高崎市は11)。公衆浴場も人口10万人当たり12.9で、高崎18.9・群馬県21.8・全国19.2のどれより少ない。一方で、銭湯にあたる一般公衆浴場は、県全体の12施設のうち3施設が前橋市にある。前橋の身近なお風呂は、温泉の宿よりも日帰りの施設が中心で、浴場の数は人口のわりに少ない、というのが数字から言えることである。
どの浴場が温泉を使っているかは統計から分からないため、「日帰りの温泉」と「公衆浴場」を同じものとして足し合わせてはいない。
市の源泉の数や、営業中の浴場の数は分からない
- 環境省の温泉利用状況は都道府県単位で、前橋市の源泉数や湧出量は分からない。
- 県の泉質別の一覧は温泉の名前の一覧で、施設の数や源泉の数ではない。1つの名前に複数の施設がある場合も、1つとして数えた。
- 「温泉地」の数は資料によって違う(環境省98、県のページ96、県の一覧211)。数え方の違いの詳しい理由は資料に書かれていない。
- 公衆浴場の数は許可を受けた施設の数で、営業中かどうかや、温泉を使っているかどうかは区別していない。
- 人口当たりの値は、住んでいる人の数で割ったもので、利用者の数とは関係がない。
「温泉地は98だけ」「42施設は銭湯」ではない
「群馬県の温泉地は98か所だけ」
98は宿泊施設のある温泉地の数(環境省)です。県の泉質別の一覧には、日帰り施設なども含めて211の温泉が載っています。
「公衆浴場の42施設はすべて銭湯」
いいえ。統計の一般公衆浴場(いわゆる銭湯)は3施設で、ほかはヘルスセンターやサウナ風呂、スポーツ施設などの区分です。
泉質と、詳しい資料の探し方
前橋市の温泉の泉質は何が多いですか
県の一覧では、前橋市の温泉は塩化物泉が7で最も多く、炭酸水素塩泉が4、その他(メタけい酸含有等)が3、単純温泉が1です。
群馬県の温泉の詳しい状況はどこで分かりますか
群馬県 薬務課「群馬県の温泉状況について」に、源泉の年度別の推移や温泉関係の許可の件数、泉質別の一覧が載っています。
出典
- 環境省「令和6年度温泉利用状況」(令和7年3月末現在、2026年9月29日取得) (PDF) (ページ)
- 群馬県 薬務課「群馬県の温泉状況について」(2026年7月1日更新)・「群馬県内泉質別温泉一覧」(令和8年3月31日現在、2026年9月29日取得) (ページ) (PDF)
- 厚生労働省「令和6年度 衛生行政報告例」第9表 公衆浴場数(2024年度末) (CSV)
- 群馬県「移動人口調査」(2025年4月1日現在) (リンク)、総務省「人口推計」(2025年4月1日現在、確定値)
データダウンロード
温泉の利用状況、前橋市の泉質別の温泉の名前、公衆浴場の種類別の数は、CSVで自由にダウンロードできます。ライセンスはCC BY 4.0です。
| No | データ名 | 出典 | ダウンロード |
|---|---|---|---|
| 139 | 群馬県の温泉利用状況(令和6年度)、前橋市の泉質別温泉一覧、前橋市・高崎市・群馬県・全国の公衆浴場の種類別の数(2024年度末) | 環境省、群馬県、厚生労働省「衛生行政報告例」 | CSVを保存 |
更新履歴
- 2026年10月6日 公開




