前橋に泊まれる場所はどのくらいあるのか。保健所の営業許可の統計で旅館・ホテルの数と客室数を数え、高崎市と人口当たりで比べた。泊まった人の数は、県単位の統計で見る。
前橋市の旅館・ホテルは、2024年度末に70施設・2,439室だった。人口1,000人当たりの客室は7.5室で、高崎市(10.7室)の7割、群馬県(15.8室)の半分以下である。宿泊の実績は県単位の統計しかなく、2025年の群馬県の延べ宿泊者数は876.6万人泊(47都道府県で21位)、客室稼働率は46.8%(43位、全国61.6%)だった。
前橋市の旅館・ホテルは70施設・2,439室(2024年度末)。高崎市は81施設・3,896室。
人口1,000人当たりの客室は前橋7.5室、高崎10.7室で、前橋は高崎の7割。1施設当たりの客室は前橋34.8室、高崎48.1室。
群馬県の客室稼働率は2025年に46.8%で47都道府県の43位、全国は61.6%。これは県の値で、前橋市の稼働率は公表されていない。
Q. 前橋市の旅館・ホテルの客室数(2024年度末)に最も近いのは?
① 約240室 ② 約2,400室 ③ 約24,000室
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② 約2,400室。正確には2,439室で、70施設の合計です(衛生行政報告例)。
数え方から書いておく。
施設数と客室数は、厚生労働省「衛生行政報告例」の令和6年度の第8表(2024年度末現在)による。旅館業法の営業許可を受けた施設の数で、「旅館・ホテル営業」と「簡易宿所営業」は別に数えられている。この記事の「旅館・ホテル」は旅館・ホテル営業のことで、簡易宿所は含まない。
市の値は中核市(前橋市・高崎市)について公表されていて、桐生市・伊勢崎市・太田市の値はない。群馬県の値は、前橋市・高崎市を含む県全体である。
人口当たりの値は、2025年4月1日の人口(2024年度末の翌日)で割って当サイトが算出した。前橋市・高崎市・群馬県は群馬県「移動人口調査」、全国は総務省「人口推計」(確定値)で、どちらも2020年国勢調査を基にした推計人口である。
泊まった人の数と客室稼働率は、観光庁「宿泊旅行統計調査」の2025年(令和7年)1〜12月分の年の確定値による。都道府県単位の統計で、前橋市の値はない。
個々の施設の名前は扱わない。統計の数字だけを示し、宿泊先のおすすめはしない。
前橋は70施設・2,439室、高崎は81施設・3,896室

| 地域 | 施設数 | 客室数 | 1施設当たり客室 | 人口1万人当たり施設 | 人口1,000人当たり客室 | 簡易宿所 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 前橋市 | 70 | 2,439 | 34.8 | 2.15 | 7.5 | 47 |
| 高崎市 | 81 | 3,896 | 48.1 | 2.22 | 10.7 | 55 |
| 群馬県 | 1,121 | 29,680 | 26.5 | 5.96 | 15.8 | 926 |
| 全国 | 52,946 | 1,780,679 | 33.6 | 4.29 | 14.4 | 44,901 |
厚生労働省「令和6年度 衛生行政報告例」第8表(2024年度末)。人口当たりと1施設当たりは当サイトが算出。
施設の数は前橋70、高崎81で、人口1万人当たりでは前橋2.15、高崎2.22と近い。違いが大きいのは客室の数で、1施設当たりの客室は前橋34.8室、高崎48.1室だった。
群馬県全体では1,121施設・29,680室で、人口1,000人当たり15.8室。前橋市の客室は県全体の8.2%で、人口の割合(17.3%)より小さい。
旅館・ホテルとは別に、簡易宿所(相部屋や少人数向けの宿など)が前橋市に47施設、高崎市に55施設ある。簡易宿所の客室数は公表されていない。
群馬県の客室稼働率は46.8%、全国43位

| 項目 | 群馬県 | 全国 | 群馬県の順位 |
|---|---|---|---|
| 延べ宿泊者数 | 8,766,180人泊(876.6万人泊) | 661,105,480人泊 | 47都道府県で21位 |
| 客室稼働率 | 46.8% | 61.6% | 47都道府県で43位 |
| 観光目的の宿泊者が50%以上の施設に泊まった割合 | 61.2% | 49.2% | - |
観光庁「宿泊旅行統計調査」2025年1〜12月分(年の確定値)第2表・第8表。順位と割合は当サイトが算出。
群馬県の延べ宿泊者数は876.6万人泊で47都道府県の21位。客室稼働率は46.8%で43位だった。最も高いのは大阪府(78.6%)、最も低いのは長野県(39%)。
調査は、施設ごとに「観光目的の宿泊者が50%以上か未満か」を分けて集計している。群馬県では延べ宿泊者の61.2%が観光目的の宿泊者が50%以上の施設に泊まっていて、全国(49.2%)より高い。割合の分母は、宿泊目的割合が不詳の施設を含む延べ宿泊者数の総数。県全体の値で、前橋市の内訳は分からない。
前橋は日帰りの観光客が多い
観光の記事で、前橋市の観光入込客数は2024年に1,056万人で県内35市町村の1位だった。一方、市町村別の日帰り・宿泊の別が分かる最後の年(2017年)では、前橋を訪れた人のうち宿泊したのは6.5%で、群馬県計の12.5%、高崎市の9.4%より低かった。

客室の数や稼働率は、観光客だけでなく出張などの宿泊も含みます。前橋の客室が人口の割に少ないことと、宿泊した観光客の割合が低いことは、どちらも統計の事実ですが、この記事の数字だけでは因果は分かりません。
施設の数は許可の数で、泊まった人の数は県の値しかない
- 施設数・客室数は旅館業法の営業許可の数で、実際に営業している施設の数や、休業中の施設を区別したものではない。
- 簡易宿所は旅館・ホテルと別に数えられ、客室数は公表されていない。
- 宿泊者数と客室稼働率は都道府県単位で、前橋市の値は公表されていない。
- 宿泊旅行統計調査は2026年1月分から施設の区分け(層化の基準)を従業者数から客室数に変えた。2026年以降の値と2025年以前を比べるときは注意が要る。
- 人口当たりの値は、2024年度末の施設数を2025年4月1日の推計人口で割ったもので、住んでいる人の数で割っている(旅行者の数ではない)。
宿泊の数字で取り違えやすいこと
「群馬県の稼働率は前橋のホテルの稼働率」
いいえ。46.8%は群馬県全体の値です。温泉地の旅館なども含まれ、前橋市だけの稼働率は公表されていません。群馬県の温泉地の宿泊施設は631で、47都道府県の5位です(温泉と銭湯の記事)。
「施設数に民泊も含まれる」
この記事の数は旅館業法の旅館・ホテル営業と簡易宿所営業の許可施設で、住宅宿泊事業法による届出の住宅(いわゆる民泊)は含みません。
ホテル・旅館について、よく聞かれること
前橋市の宿泊者数は分かりますか
宿泊旅行統計調査は都道府県単位の公表で、前橋市の値はありません。群馬県の観光入込客統計では、市町村別の日帰り・宿泊の別は2017年までの公表です(観光の記事を参照)。
高崎市と比べて施設の数は少ないですか
施設の数は前橋70・高崎81で、人口1万人当たりでは近い値です。差が大きいのは客室数で、1施設当たりの客室は高崎のほうが多くなっています。
出典
- 厚生労働省「令和6年度 衛生行政報告例」第4章 生活衛生 第8表(2024年度末、2026年9月29日取得) (CSV)
- 観光庁「宿泊旅行統計調査」2025年(令和7年)1〜12月分(年の確定値)集計結果 第2表・第8表(2026年9月29日取得) (Excel) (ページ)
- 群馬県「移動人口調査」月報(2025年4月1日現在) (リンク)、総務省「人口推計」(2025年4月1日現在、確定値)
データダウンロード
前橋・高崎・群馬県・全国の旅館・ホテルの施設数・客室数と人口当たりの値は、CSVで自由にダウンロードできます。ライセンスはCC BY 4.0です。
| No | データ名 | 出典 | ダウンロード |
|---|---|---|---|
| 137 | 前橋市・高崎市・群馬県・全国の旅館・ホテルの施設数・客室数と人口当たり(2024年度末)、都道府県別の延べ宿泊者数・客室稼働率(2025年) | 厚生労働省「衛生行政報告例」、観光庁「宿泊旅行統計調査」ほか | CSVを保存 |
更新履歴
- 2026年10月5日 公開




